
FESTIVALS · 2 分
祇園祭、千年の夏。Gion Matsuri: a thousand summers
撮影: Sakurai Midori / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
疫病の退散を祈った御霊会から、町衆が飾り立てた山鉾へ。京の夏の一か月は、祈りの記憶とともにある。
八坂神社によれば、貞観11年(869年)、京の都をはじめ各地で疫病が流行した際、当時の国の数にちなんで66本の矛を立て、祇園社から神泉苑へ神輿を送って災厄の除去を祈ったのが祇園祭の始まりとされます。当初は「御霊会」と呼ばれました。
文化庁の解説では、14世紀から15世紀にかけて山や鉾が出る祭りとしての形が整い、16世紀末頃には町衆が豪華な織物や錺金具で山鉾を飾るようになったとされています。
祭りは7月1日の吉符入に始まり、宵山、前祭と後祭の山鉾巡行、神輿の渡御を経て、7月31日の疫神社夏越祭で締めくくられます。山鉾行事は、巡行の順番を決めるくじ取りから山鉾建て、巡行に至るまで、各町の組織「町中(ちょうじゅう)」によって担われています。
「京都祇園祭の山鉾行事」は国の重要無形民俗文化財であり、2009年にユネスコ無形文化遺産に記載され、2016年には「山・鉾・屋台行事」として拡張登録されました。華やかな巡行の根底にあるのは、いまも変わらず疫病と災厄を退けたいという祈りです。
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